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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻9号

2008年09月発行

文献概要

特集 現代の貧困と健康

地方の路上生活者の実態と支援活動

著者: 下村幸仁1

所属機関: 1会津大学短期大学部社会福祉学科

ページ範囲:P.724 - P.727

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 現在,わが国のホームレス注1)(以下,「路上生活者」という)数は減少傾向にあるとされる.2003年の全国調査注2)で25,296人であった路上生活者数は,2007年調査では18,564人となっており,実に1/4強の減少を示している.この要因として,景気回復による失業者の減少,大都市部での自立支援センターによる就労自立支援,東京都の地域生活移行支援事業などが考えられる.

 しかし,この評価は地方都市では必ずしも当てはまらない.本稿では,福島市における路上生活者支援から見えてくる地方都市の路上生活者の実態を明らかにするとともに,支援のあり方について検証する.

参考文献

1) 広島路上生活を明らかにする会・他:広島市の『ホームレス』Ⅱ 第二次路上生活者聞き取り調査(2001年2月7日)結果報告書,2002
2) shelter-less No.23, 新宿ホームレス支援機構, 2005
3) 同上,shelter-less No.24, 2005
4) デーヴィッド・リヴィンソン(編),駒井洋(監修),田巻松男(監訳):世界ホームレス百科事典.明石書店,2007
5) 山田壮志郎:ホームレスの多様性と複線的アプローチ.社会福祉学48(4),2008
6) 下村幸仁:広島市の路上生活者と生活保護.shelter-less No.22,新宿ホームレス支援機構
7) 下村幸仁:福島市における路上生活者の実態.日本社会福祉学会東北部会第7回大会,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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