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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻9号

2008年09月発行

文献概要

トピックス

地域がん登録に関する国民意識―2006年英国調査を踏まえての全国調査結果

著者: 松田智大1 丸亀知美1 味木和喜子1 祖父江友孝1

所属機関: 1国立がんセンターがん対策情報センターがん情報・統計部

ページ範囲:P.733 - P.737

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 がん対策とその評価,適切ながん医療提供に必要不可欠な地域がん登録は,日本では2008年6月現在,35の道府県で実施されているものの,完全性や即時性といった「質」において欧米や韓国に遅れをとっている.この遅滞の要因として,個別の法制度がないこと,患者が集中する首都圏2地域で実施されていないこと,人材・資金の不足などが挙げられるが,その一方,国民・医療機関の理解が十分ではないことや,医療機関からのがん罹患データの収集はプライバシーの侵害と考える向きが国内にあることが指摘されている.

参考文献

1) Barrett G, Cassell JA, Peacock JL, Coleman MP:National survey of British public's views on use of identifiable medical data by the National Cancer Registry. BMJ 332(7549):1068-1072, 2006
2) 内閣府大臣官房政府広報室:がん対策に関する世論調査について.世論調査報告書,平成19年11月
3) がん対策 充実期待.毎日新聞,2007年10月19日
4) 内閣府大臣官房政府広報室:個人情報保護に関する世論調査.世論調査報告書,平成18年9月
5) 12都府県 なお未実施 「都道府県がん対策」本社調査③ 地域がん登録編.日本経済新聞,2008年1月6日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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