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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生72巻9号

2008年09月発行

文献概要

連載 地域における自殺対策の新展開―自殺は予防できる・6

中間市における自殺対策

著者: 中野英樹1 小嶋秀幹2 鶴田忍1 宮川治美1 坂田深一1 中村純1

所属機関: 1産業医科大学精神医学教室 2福岡県立大学人間社会学部人間形成学科

ページ範囲:P.744 - P.748

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 本邦における自殺者数が3万人を超えるようになって10年が過ぎている.自殺は社会構造の変化や経済的な要因だけではなく,様々な原因が考えられ様々な自殺予防対策が講じられている.またマスコミもセンセーショナルに自殺問題を多く取り上げているが,自殺数はほぼ横ばいで目立った減少傾向は見られない.そのため自殺対策基本法が平成18年10月28日に施行され,それに基づいた自殺総合対策大綱が作成された.このような状況で,国は自治体ごとに自殺対策連絡会議を設置することを定め,地域特性を取り込んだ自殺予防対策が必要となってきている.

 本稿では,われわれ産業医科大学精神医学教室が平成18年より近隣の行政(福岡県中間市)と共同で行っている自殺予防対策について紹介する.

参考文献

1) Zung WWK:A self-rating depression scale. Arch Gen Psychiatry 12:63-70, 1965

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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