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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻10号

2009年10月発行

文献概要

特集 これからの予防接種

わが国における予防接種行政の現状と課題

著者: 平山宗宏12

所属機関: 1母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所 2高崎健康福祉大学大学院

ページ範囲:P.714 - P.717

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 感染症が有史以前から人類最大の敵であったことは歴史が物語っているが,その感染症に対抗する手段を持てるようになったのはごく最近のことであった.18世紀末のジェンナーによる牛痘種痘法の開発は,経験に基づく試行の成功であったと言える.病原体の発見は19世紀も後半になってから,コッホによる炭疽菌が最初であり(1876年),次いでパスツールにより炭疽菌ワクチンが開発された.その後引き続いて多くの病原体が発見され,それによってワクチンも開発されてきている.予防接種が感染症予防の主役となったのは20世紀以降であるが,現在では重症感染症の多くがワクチンによって予防され,制圧されつつある.ワクチン開発の歴史については多くの成書があり,筆者も紹介したことがあるが1),本稿ではわが国における予防接種行政の最近の状況を解説させていただく.

参考文献

1) 平山宗宏:予防接種の歴史―人類への貢献.母子保健情報59:1-6,恩賜財団母子愛育会,2009ホームページ:http://www.aiiku.or.jp
2) 平山宗宏:わが国の予防接種制度についての概説と最近の動向.公衆衛生70(4):257-260,2006
3) 増山英則:どうする? 結核予防と対策.第9回SRL感染症フォーラム記録集,pp30-43,エスアールエル,2004
4) 予防接種リサーチセンター:予防接種必携.予防接種リサーチセンター,2009  同センターホームページ:http://www.yoboseshu-rc.com

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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