文献詳細
文献概要
特別記事
[対談]「犬と猫と人間と」+「あしがらさん」その後
著者: 飯田基晴1 桜山豊夫2
所属機関: 1映像グループローポジション 2東京都福祉保健局
ページ範囲:P.756 - P.761
文献購入ページに移動桜山 飯田監督の最新作,映画「犬と猫と人間と」*を拝見しました.犬と猫を取り巻く全国の現状を淡々と撮られていて,悲惨な面を強調するわけでもなく,現実をしっかり映し出しておられます.映像の中で使われたフィルムに昭和時代の犬を捕まえるシーンがありましたね.最近は野犬も減っていますから,あのような光景を目にすることは少ないと思いますが,いま,犬や猫が飼えなくなり,行政施設に持ち込まれた「捨てられたいのち」がどういう終末を迎えるのか,あまり皆さんご存知ないですね.
飯田 いまは保健所ではなく,動物愛護センター,動物愛護管理センターといった施設が各自治体にあり,捨て犬・捨て猫の管理をしています.全国の行政施設を回ったのですが,映像に映ることを拒む職員の方も多くいました.「犬猫を殺す仕事をしている」と子どもが学校でいじめられるかもしれないといった理由からです.
掲載誌情報