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「公衆衛生」書評
「質的データの取り扱い」 フリーアクセス
著者: 神馬征峰1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科・国際地域保健学教室
ページ範囲:P.856 - P.856
文献購入ページに移動そういう中で質的研究を進めようとする際,頼りになるのは限られた数のよき参考書とよき友人である.本書はこれまでの質的研究の参考書とどこが異なるか? これまでは量的手法との違い,パラダイムの違いなどが強調されてきた.質的研究の存在意義を主張するものが多かった.しかし,十分にその価値が認められるようになった英語圏の国において,「質的研究にとって大事なのは“はじめに手法ありき”ということではない,“はじめにデータありき”ということだ」,と本書は主張する.
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