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特集 がん予防 がんの2次予防に関するトピック
②胃がん検診の問題点と新たな検診方法に関する展望
著者: 深尾彰1
所属機関: 1山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学講座
ページ範囲:P.917 - P.921
文献購入ページに移動平成19年から施行されたがん対策基本法では,がん医療の均てん化やがん研究の推進に加えて,がん予防および早期発見の推進が基本施策として明記され,同法に基づいて策定されたがん対策推進基本計画では,2015年までにがん死亡を20%低減するためにがん検診の質の向上とともに,その受診率を50%とする数値目標を提示している.ここで重要なことは,がん検診の質の向上,つまり精度管理をしっかり向上させた上で,一層の受診率向上を目指せということである.
本稿では胃がん検診の有効性の評価と現状の諸問題について述べ,精度管理の向上と受診率の向上を両立させた展開の可能性について言及した上で,今後の胃がん検診の方向性についての考えを述べることとする.
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