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特集 自然毒食中毒
文献概要
キノコ中毒が食中毒に占める割合は,2~3%(件数)であるが,死亡者の割合は2~3割である.厚生労働省の統計によると,2003~2007年の5年間に食中毒による死亡者は計31名,そのうち,キノコによるものが11名(31%)である1).キノコ中毒が発生件数の低い割に死亡率が高い理由は,野生のキノコを採取し食べるためと考えられる.
参考文献
1) 厚生労働省食中毒統計資料 http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/04.html#4-3
2) 毒きのこDataBase http://www.edu.shiga-u.ac.jp/db/kinoko/
3) 厚生労働省生活衛生局食品保健課(編):全国食中毒事件録,日本食品衛生協会発行
4) 川上直也:カエンタケによる食中毒の発生について.どうしん(新潟きのこ同好会会誌)10:5-7,2000
. Tetrahedron 57(39):8277-8281, 2001)
6) 鈴木昌幸・他:猛毒キノコ「カエンタケ」食中毒の1救命例.中毒研究15:177-182,2002
7) 松浦正憲・他:第50回天然物有機化合物討論会講演要旨集,pp415-420,2008
8) 権守邦夫・横山和正:キノコ中毒(2).2004年に起きたシアン生産菌による急性脳症とマジックマッシュルームの法規制.中毒研究22(1):61-69,2009
9) Stijve T, de Meijer AAR:Hydrocyanic acid in mushrooms, with special reference to wild-growing and cultivated edible species. Deutsche Lebensmittel-Rundshau 9:366-373, 1999
10) 長沢栄史(監修):日本の毒きのこ.学習研究社,2003
11) 全国のきのこ会(静岡木の子の会リンク) http://szkinoko.xrea.jp/links/index.html
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