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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻5号

2009年05月発行

文献概要

連載 衛生行政キーワード・55

今後の認知症対策について

著者: 武田章敬1

所属機関: 1厚生労働省老健局計画課認知症・虐待防止対策推進室

ページ範囲:P.387 - P.389

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 わが国では高齢化の進行とともに認知症の人が増加している.認知症になると自立して社会生活や日常生活を送ることが困難となることから,本人や家族にとって大きな問題となる.

 わが国における認知症対策については,これまでも「痴呆」という用語を「認知症」に改めたことによる理解の促進,介護サービスの基盤整備や認知症医療・介護に携わる人材の育成,地域ケア体制の構築等により,認知症の人やその家族に対する支援が着実に進んでいる.

 このような中で,平成20年5月,今後の認知症対策をさらに効果的に推進し,適切な医療や介護,地域ケア等の総合的な支援により,たとえ認知症になっても安心して生活できる社会を早期に構築することが必要との認識のもと,「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」が設置され,7月10日にその検討結果が報告された.

 本稿では,この「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」報告書をもとに,今後の認知症対策について概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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