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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻5号

2009年05月発行

文献概要

連載 研修医とともに学ぶ・12

医療機関立ち入り検査と感染性廃棄物のゆくえ~病院から出たごみは何処へ行く~

著者: 嶋村清志1

所属機関: 1滋賀県甲賀保健所

ページ範囲:P.390 - P.391

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 「地域保健・医療」研修における対物保健分野の方略として,生活衛生分野(本コラム第6回:食肉衛生検査所・第7回:動物保護管理センター)の重要性についてはご紹介しましたが,今回は医療機関立ち入り検査と環境保健について考えてみたいと思います.環境保健については,とりわけ廃棄物対策は公衆衛生の現場で非常に重要なウエイトを占めているにもかかわらず,研修方略として取り込まれていないところもあるようです.

 そもそもわれわれの生活を根底から支えている安全な水や空気,食品などは,恒常的かつ適正に処理されている下水処理や廃棄物処理の恩恵の上に成り立っていることを忘れてはなりません.日本が経験した水俣病やイタイイタイ病,四日市喘息といった公害は決して過去のものではありません.公害被害者の苦しみを無にしてはならないと思います.研修医にはこれから先も医師として,環境と住民(臨床)の間には関連があることを忘れないでほしいと思っています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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