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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻5号

2009年05月発行

文献概要

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あとがき フリーアクセス

著者: 西田茂樹1

所属機関: 1福島県衛生研究所

ページ範囲:P.394 - P.394

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 衛生研究所において,和菓子に使われる「生あん」の検査を行うことがあるとお聞きになって,読者の皆さまは何の検査を思い浮かべられるでしょうか.実は「生あん」の中に青酸化合物が含まれていないかを検査しています.この検査は,「生あん」の原料として使われる豆類の中に青酸化合物を含んでいるものがある(本特集内「野菜・木の実類等による食中毒」を参照して下さい)ために実施されます.

 自然毒というと,まずフグや毒キノコを思い浮かべますが,あんを使った和菓子のように身近に危険が潜んでいるものがあります.また,自然毒による食中毒は,ジャガイモやアサリ等といった,ごく一般的な食品が原因になる場合があり,さらに身近なところに危険が潜んでいると言えます.そして,身近な存在であるにもかかわらず,知識が普及していないため,栽培したジャガイモによる集団食中毒が小学校で起こったりしています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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