文献詳細
特集 地域精神保健・医療の今日的課題
文献概要
退院促進支援の経過
平成17年に実施された患者調査によると,精神科にかかっている人は300万人を超えるものと推計されている.そのうち,35万人が入院患者である.わが国の精神科医療における問題のひとつは,精神科ベッドが人口に比して多いこと,そして,そのベッドが減少せずに推移していることである(図1).
入院患者の中には社会的入院者が存在することが,これまでも言われてきたことである.そのような中で地域移行が事業として展開するようになったのは,平成15年度からはじまる「精神障害者退院促進支援事業」である.本事業はモデル事業として誕生し,平成15年度には16都道府県等が実施している.
平成17年に実施された患者調査によると,精神科にかかっている人は300万人を超えるものと推計されている.そのうち,35万人が入院患者である.わが国の精神科医療における問題のひとつは,精神科ベッドが人口に比して多いこと,そして,そのベッドが減少せずに推移していることである(図1).
入院患者の中には社会的入院者が存在することが,これまでも言われてきたことである.そのような中で地域移行が事業として展開するようになったのは,平成15年度からはじまる「精神障害者退院促進支援事業」である.本事業はモデル事業として誕生し,平成15年度には16都道府県等が実施している.
参考文献
1) 精神障害者退院促進支援事業の効果及び有効なシステム,ツール等に関する調査研究報告書.社団法人日本精神保健福祉士協会,2007
2) 精神障害者の退院促進支援事業の手引き.社団法人日本精神保健福祉士協会,2007
3) 精神障害者の地域移行支援~事例調査報告からみる取り組みのポイント.社団法人日本精神保健福祉士協会,2008
掲載誌情報