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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻7号

2009年07月発行

文献概要

連載 研修医とともに学ぶ・13・【最終回】

人々から学ぶことの大切さを知る~生命・生活・生きる権利を衛る医療保健福祉の拠点,保健所研修は不要か?~

著者: 嶋村清志1

所属機関: 1滋賀県甲賀保健所

ページ範囲:P.551 - P.553

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 厚生労働省および文部科学省の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会(高久史麿座長)」の議事録によると,「保健所や療養施設みたいな所は地域医療に入れないことをはっきりさせたい」という発言がなされています.医師としての人格の涵養を基本的な考え方にあげながら,今回の改正で,これまで必修科目であった地域保健・医療研修から“保健”だけを除外し,病院や診療所に限定した地域医療研修へと変更されるようです.本当に,保健所や施設での地域“保健”研修をなくしてしまっても良いのでしょうか.

 新型インフルエンザの対応の拠点となって指揮をとったのは,まさに全国の保健所や自治体の衛生部局でした.私は保健所が人々の生命・生活・生きる権利を衛っている健康危機管理の拠点として,命がけで住民の健康を衛っていることを研修医にも学んでほしいと思っています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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