icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生73巻9号

2009年09月発行

文献概要

連載 人を癒す自然との絆・2

野生動物のケアをとおして成長する

著者: 大塚敦子

所属機関:

ページ範囲:P.674 - P.675

文献購入ページに移動
 前回に続き,ニューヨーク州にある子どもたちの精神治療施設グリーン・チムニーズの取り組みについて書く.ここのプログラムの特徴は,豊かな自然に囲まれた環境を生かし,動物や植物とのふれあいを積極的にセラピーに取り入れていることだが,なかでもユニークなのは,傷ついた野生動物のケアを行っている点である.キャンパス内には州の認可を受けた野生動物保護センターがあり,ケガをして持ち込まれたタカやフクロウなど,野生の猛禽類のリハビリを行っている.農場動物の世話と同様,野生動物のケアも子どもたちのカリキュラムに組み込まれており,多くの子どもが参加している.

 カールトン(14歳)もその1人だった.父親によると,カールトンは両親が離婚して以来情緒不安定になり,ささいなことにも怒って暴力をふるうようになったという.やがて,学校でも家でも手に負えない問題児となり,グリーン・チムニーズに送られることになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら