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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻1号

2010年01月発行

文献概要

連載 地域保健従事者のための精神保健の基礎知識・1【新連載】

精神保健はどのように定義されてきたか

著者: 竹島正12

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部 2自殺予防総合対策センター

ページ範囲:P.63 - P.66

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はじめに

 今日,精神保健の問題は,がん,循環器疾患と並んで,国民健康の大きな課題となっている1).また,わが国の自殺による死亡者数は平成10年以降3万人を超える水準で推移しているが,自殺予防においても精神保健の果たすべき役割は大きい.

 地域保健の現場においても,精神保健のニーズは質・量とも増大していると考えられるが,本連載は,精神保健の発展経緯を踏まえた上で,今日的な「精神保健学」の基礎となる情報を地域保健従事者に提供することを目的とする.

 今回は連載の初回であることから,精神保健の定義について述べる.

参考文献

1) 21世紀の国民健康づくり運動(健康日本21),2000
2) 村松常雄:精神衛生MENTAL HYGIENE 増刷第5版.南山堂,1957
3) 村松常雄,高臣武史:新精神衛生―精神医学的人間学MENTAL HEALTH〔a new written〕A View Based on The Own Psychiatric Anthropology.南山堂,1978
4) 高木四郎,中野佐三:精神衛生第12版.金子書房,1965
5) 加藤 敏,八木剛平(編):レジリアンス―現代精神医学の新しいパラダイム.金原出版,2009
6) 上出弘之,坪上宏:精神衛生.川島書店,1966
7) 和田豊種:精神衛生入門.創元社,1961
8) 加藤正明:社会と精神病理,弘文堂,1976
9) 土井健郎,国堂哲雄,山田和雄・他:21世紀の日本の精神衛生を考える―理事長と学会顧問が語る.こころの健康18(2):14-28,2003
10) 吉川武彦,竹島 正(編):地域精神保健実践マニュアル.金剛出版,1996
11) 吉川武彦,竹島 正:これからの精神保健.南山堂,2001
12) 大谷藤郎:ひかりの足跡.メジカルフレンド社,2009
13) 英国保健省:精神保健に関するナショナル・サービス・フレームワーク―5年間の経過.日本精神障害者リハビリテーション学会,2005
14) http://www.healthypeople.gov/(最終アクセス2009/11/28)
15) 岡田靖雄,小坂英世:市民の精神衛生.勁草書房,1970
16) 精神保健福祉研究会(監修):平成21年度版 我が国の精神保健福祉
17) 竹島正,松本俊彦,立森久照:自殺対策と精神保健医療福祉.精神障害とリハビリテーション13(2):126-130,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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