icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻11号

2010年11月発行

文献概要

特集 再考:HIV/AIDS予防対策

日本のHIV流行の現状と推計・予測及び今後の展望について

著者: 木原正博12 木原雅子12

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 2国連合同エイズ計画共同センター

ページ範囲:P.902 - P.905

文献購入ページに移動
はじめに

 21世紀に入り,HIV流行には途上国,先進国を問わず,新しい局面が生まれつつある1).今後のわが国のHIV流行を考える上では,流行の現状の分析とともに,こうした国際的な文脈を考慮する必要がある.本稿では,エイズ発生動向調査2)のデータから,HIV流行の動向を分析するとともに,最新の推計・予測の試みを紹介し,かつ,欧米先進国とアジア地域における動向を踏まえて,わが国のHIV流行の今後の展望と必要な対策を考察する.

参考文献

1) 木原正博,他:世界的HIV流行の新局面(ニューグローバルウェーブ)と日本.日本エイズ学会誌12(2):99-103,2010
2) 厚生労働省エイズ動向委員会:平成21年エイズ発生動向年報,2010
3) 厚生労働科学補助金エイズ対策研究事業:「内外のHIV感染症の流行動向及びリスク関連情報の戦略的収集と統合的分析に関する研究」(主任研究者:木原正博),平成21年度報告書
4) 橋本修二,他:エイズ発生動向調査の報告・未報告のHIV感染者数とAIDS患者数における近未来予測の試み.日本エイズ学会誌11(2):152-157,2009
5) Sullivan PS, et al:Re-emergence of the HIV epidemic among men who have sex with men in North America, Western Europe, and Australia, 1996-2005. Ann Epidemiol 19:423-431, 2009
6) Peterman TA, et al:The changing epidemiology of syphilis. Sex Transm Dis 32:4-10, 2005
7) 木原雅子:若者のHIV感染予防対策―複合予防モデルとしてのWYSHプロジェクト.日本臨牀68(3):541-545,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら