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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻12号

2010年12月発行

文献概要

特集 救急医療を救う

精神科救急医療体制の課題と展望

著者: 平田豊明1

所属機関: 1静岡県立こころの医療センター

ページ範囲:P.1005 - P.1009

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はじめに

 救命と急病対応という役割において,精神科救急も身体救急も区別はないが,精神科救急では,非自発医療(意識清明な成人患者の同意なき治療)が認められ,それに伴う法手続を要するために,身体救急とは別立てで運用されてきた.しかし,精神・身体複合救急ケースへの対応をめぐって,また,患者・家族による差別解消の要望を受けて,近年,精神科救急と身体救急との連携・統合の必要性が語られるようになっている.

 本稿では,精神科救急の現状を概観した上で,身体救急との連携の道を探ってみる.

参考文献

1) 平田豊明:精神科救急(第12回専門医制度委員会企画).精神神経誌109:488-491, 2007
2) 平田豊明:精神科救急に映る世相.全国自治体病院協議会雑誌48(11):4-6, 2009
3) 平田豊明:わが国の精神科救急医療体制-歴史と現況.平田豊明,分島徹(監修):精神科急性期医療の現在,精神科臨床リュミエール13,pp2-8,中山書店,2010
4) 平田豊明,澤  温,杉山直也,他:精神科救急医療体制の検証と今後の展開に関する研究.平成20年度厚生労働科学研究「精神科救急医療,特に身体疾患や認知症疾患合併症例の対応に関する研究」報告書,pp11-49, 2009
5) 日本精神科救急学会医療政策委員会(編):精神科救急医療ガイドライン2009年12月19日版(1)~(3).情報開発,大阪,2009
6) 羽藤邦彦,他:地域で生活する精神障害者の緊急対応ニーズに関する調査(速報).地域生活における精神科緊急対応研究会報告書,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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