文献詳細
特集 救急医療を救う
文献概要
はじめに
非医療従事者のAED使用(PAD)は,平成16年に心肺停止傷病者の救命率向上を目的に認可された.以来,AEDの設置が急速に普及し,心肺蘇生法の普及活動も各種の団体,医療施設によって広く行われている.しかし,市民によるAED使用は期待したほどには増加しておらず,克服すべき課題が数多く残されている.
本稿では,これらの課題に対する厚生労働省(厚労省)の科学研究班における研究成果1,2)から,トピックスを取り上げ,現状と課題について概説する.
非医療従事者のAED使用(PAD)は,平成16年に心肺停止傷病者の救命率向上を目的に認可された.以来,AEDの設置が急速に普及し,心肺蘇生法の普及活動も各種の団体,医療施設によって広く行われている.しかし,市民によるAED使用は期待したほどには増加しておらず,克服すべき課題が数多く残されている.
本稿では,これらの課題に対する厚生労働省(厚労省)の科学研究班における研究成果1,2)から,トピックスを取り上げ,現状と課題について概説する.
参考文献
1) 平成18年度厚生労働科学研究費補助金,循環器疾患等生活習慣疾病対策総合研究事業「自動体外式除細動器(AED)を用いた心疾患の救命率向上のための体制の構築に関する研究(H18-心筋-001)」 http://kouroukaken-kyukyusosei.info/archive
2) 平成21年度厚生労働科学研究費補助金,循環器疾患等生活習慣疾病対策総合研究事業「心疾患循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究(H21-一般-001)」 http://kouroukaken-kyukyusosei.info/subjectreports
3) 自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/h0401-4.html
掲載誌情報