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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻2号

2010年02月発行

文献概要

特集 現代の更年期 社会的背景

日本女性のライフスタイルの変化~戦後60年

著者: 三砂ちづる1

所属機関: 1津田塾大学国際関係学科

ページ範囲:P.94 - P.98

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 日本最大の美的産物は象牙細工でもなく,青銅製品でもなく,陶器でもなく,日本刀でもなく,驚くべき金属製品や漆器でもなくて,日本の婦人である.

 現世界にこのような型の女性は今後何十万年を経るといえども再びあらわれないであろう.

 ラフカディオ・ハーン(1850-1904)

 

 人間そのものは,そんなに変わらない.いくら時代を経ても,科学技術が発展しても,今のところすべての人間は,母親から生まれ,育つものは育ち,育たぬものは育たず,多くは,次の世代を残すための働きに(それが賃金労働であろうが家内労働であろうが)身を粉にし,病を得たり,得なかったりして,死ぬ.いまだ,子宮の外で育ってきた人間もいないし,死ぬことを免れたものもない.毎日,食べて,排泄して,活動し,寝る.人間そのものはそんなに変わってはいない.しかし,このタイトルにある「ライフスタイル」は大きく変わってゆく.

参考文献

1) 小泉和子:洋裁の時代―日本人の衣服革命.OM出版,2004
2) 西日本新聞社「食 くらし取材班」:食卓の向こう側1~こんな日常どう思いますか.西日本新聞ブックレット,2004
3) 総務省:家計調査年表,2004
4) 厚生労働省:平成17年人口動態統計
5) 厚生労働省:平成17年人口動態調査 出生の場所別に見た年次別出生数
6) 総務省統計局:労働力調査.厚生労働省雇用均等・児童家庭局(編):女性労働の分析,2005(ちなみに2005年の家族従事者は8.5%,自営業者6.3%)
7) 総務省統計局:労働力調査.厚生労働省雇用均等・児童家庭局(編):女性労働の分析,2005
8) 厚生労働省大臣官房統計情報部(編):平成17年人口動態統計

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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