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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻2号

2010年02月発行

文献概要

特集 現代の更年期 更年期障害とその特徴

現代女性と更年期障害

著者: 河端恵美子1

所属機関: 1静岡県立大学短期大学部

ページ範囲:P.99 - P.104

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 最近では更年期障害についての専門著書も出版されるようになり,更年期に関する情報も得られやすくなった.しかし情報が得られやすくなった反面,診断や治療など専門家の間でも意見の分かれることもあり,一般市民のみでなく,医療関係者においても混乱する事柄も多い.

 本稿では,更年期障害の定義とその解釈,性ホルモンとの関係,要因とその機序,症状,更年期女性の受診行動について整理し,現代女性と更年期障害との関係,その問題点について記述する.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会(編):産科婦人科用語集・用語解説集.改訂2版,金原出版,2008
2) 日本産科婦人科学会教育・用語委員会報告:「本邦女性の閉経年齢について」に関する委員会提案理由.日本産科婦人科学会誌47:449-451,1995
ed, pp621-688. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2005
4) Faddy MJ, et al:Accelerated disappearance of ovarian follicles in mid-life;implication for forecasting menopause. Hum Reprod 7:1342-1346, 1992
ed, pp1192-1212. WB Saunders, Philadelphia, 1974
6) Aila Collins:閉経の社会文化的問題.友池仁暢(監訳),(財)循環器研究振興財団「女性の健康と更年期」翻訳委員会(訳):女性の健康と更年期;包括的アプローチNIH2002国際方針声明より.pp58-66,Gakken,2003
7) 小山嵩夫:更年期の考え方.小山嵩夫(編):更年期外来ハンドブック,pp1-6,中外医学社,1996
8) 吉留厚子,江月優子,後藤由美・他:成人女性の更年期についての知識や情報および更年期のとらえ方.母性衛生44(2):300-306,2003
9) Lorraine Dennerstein, et al:閉経とその症状.友池仁暢(監訳),(財)循環器研究振興財団「女性の健康と更年期」翻訳委員会(訳):女性の健康と更年期;包括的アプローチNIH2002国際方針声明より,pp40-55,Gakken,2003
10) 廣井正彦・他:生殖・内分泌委員会報告(更年期障害に関する一般女性へのアンケート調査報告).日本産科婦人科学会誌49(7):449-451,1997
11) Andeson D, et al:Menopause in Australia and Japan;effects of country of residence on menopausal status and menopausal symptoms. Climacteric 7(2):165-174,2004
12) 高橋真理・他:一般更年期女性の更年期症状やPMSに対する日常の対処法.更年期と加齢のヘルスケア3(1):29-39,2004
13) 河端恵美子:更年期女性の生活及び健康上の問題についての分析―女性外来の調査から.更年期と加齢のヘルスケア8(2):44-58,2009
14) 小山嵩夫・他:更年期婦人における漢方療法,簡略化した更年期指標による評価.産婦人科漢方研究のあゆみ9:30-34,1992
15) 小山嵩夫:NPO法人更年期と加齢のヘルスケア認定メノポーズカウンセラーについて.更年期と加齢のヘルスケア6(1):7-8,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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