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ウィーンでのヨハン・ペータ・フランクの事跡を訪ねて
著者: 華表宏有1
所属機関: 1産業医科大学
ページ範囲:P.175 - P.177
文献購入ページに移動はじめてロダルベンを訪問した際に,当地で入手したJPF協会編集の文献2)から,彼が勤務したさまざまな土地に,事跡があることを知った.そこで2008年4月,2回目のロダルベン訪問の後,ブリュクザル(バーデン地方),イタリアのパヴィア,コモを訪ねた他,ウィーンでフランクの事跡を見てまわった.ウィーンには2008年10月にも1週間ほど滞在して,医学関連の事跡を見学したが,その際に参考とした文献は,2人の麻酔医(ウオルフガング・レガルとミカエル・ナヌート)がまとめた医師のための案内書3)とエルナ・レスキのウィーン医学史4)である.
本稿では,ウィーンにおけるフランクの活動の舞台となった旧総合病院(Allegemeines Krankenhaus/AKH),そして現在は医学史博物館となっているジョセフィヌム(Josephinum)の成立過程などにも触れながら,彼にまつわる事跡について述べてみる.
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