文献詳細
連載 お国自慢―地方衛生研究所シリーズ・1【新連載】
文献概要
2009年4月,メキシコから発生した新型インフルエンザは,航空交通手段の発達に伴ってグローバル化した地球上の各国に瞬く間に拡大し,7月1日WHOは「パンデミック(H1N1)2009」を宣言した.昨年のゴールデンウィークの幕開けは首都圏国際空港の未曾有の検疫体制の強化で始まった.病原体の性状が明らかになるまでの国立感染症研究所の精力的活動が,その後の行政的判断に大きく貢献したことは衆目の認めるところである.そして,インフルエンザの国内への浸淫に伴って,全国の自治体が設置している地方衛生研究所の存在が注目されてきた.
地方衛生研究所の地域特異性をテーマにした「お国自慢シリーズ」の新連載に当たり,『公衆衛生』誌の読者の皆様に,北海道立衛生研究所の特色を紹介したい.
地方衛生研究所の地域特異性をテーマにした「お国自慢シリーズ」の新連載に当たり,『公衆衛生』誌の読者の皆様に,北海道立衛生研究所の特色を紹介したい.
参考文献
1) 今 裕:本邦にて最近治験せられたる定型的肝多胞性エヒノコックス症について.日病誌27:622-624,1937
2) 中村 豊,他:ボツリスムスの疑い濃き食中毒例について.北海道立衛生研究所報2:29-34,1952
3) 中村 豊,他:北海道各地に發生したボトリヌス食中毒について.北海道立衛生研究所報5(特報3):1-37,1956
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