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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻5号

2010年05月発行

文献概要

特集 自然毒 刺傷・咬傷―野外危険生物 生物による刺傷・咬傷:最近の話題

①神奈川県のヤマビルについて―ヤマビル防除対策研究から

著者: 岩見光一1

所属機関: 1神奈川県自然環境保全センター研究部

ページ範囲:P.394 - P.396

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はじめに

 神奈川県の丹沢の里山にニホンヤマビル(Haemadipsa zeyranica japonica)が生息するようになり,農業者や住民に吸血被害が出始めてから概ね10年以上が経過した.ヤマビルの被害の深刻さは,吸血による身体的なダメージではなく,薄気味悪さや恐怖といった精神的なダメージが大きく,その分地域社会にとって深刻な問題となっている.

 ヤマビルの研究は平成19年度から2か年,県の5つの試験研究機関と大学,民間の研究機関が共同して実施したが,このうち,筆者が所属する自然環境保全センターは,ヤマビルの生理と生態,ヤマビルの生息域および拡大要因の解明,被害予防や駆除対策に関する調査研究を担当した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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