文献詳細
連載 働く人と健康・17―過労死・自死相談センター代表の立場から③
文献概要
90年代後半,学会委員会提言とその背景
前号で紹介した日本産業衛生学会の「循環器疾患の作業関連要因検討委員会」の報告書「職場の循環器疾患とその対策」をめぐる経過を紹介する.この報告は今日でも十分通じる内容でもあるが,当時,大企業に勤務する産業医グループから痛烈な批判を受けたいわく付きのものである.
発端は,過労死の労災認定や予防に関心を持つ学会員有志が1991年,理事会に設置を提案したことに始まる.提案は翌年学会理事会で承認され,1992年に委員会が設立された.メンバーは,学会地方会や関連委員会から推薦を受けた学会員を中心に20人で構成,大学などの研究者,企業の産業医,中小零細企業労働者の健診や健康管理に従事する勤務医などで,労働組合機関の産業医も1名加わった.
前号で紹介した日本産業衛生学会の「循環器疾患の作業関連要因検討委員会」の報告書「職場の循環器疾患とその対策」をめぐる経過を紹介する.この報告は今日でも十分通じる内容でもあるが,当時,大企業に勤務する産業医グループから痛烈な批判を受けたいわく付きのものである.
発端は,過労死の労災認定や予防に関心を持つ学会員有志が1991年,理事会に設置を提案したことに始まる.提案は翌年学会理事会で承認され,1992年に委員会が設立された.メンバーは,学会地方会や関連委員会から推薦を受けた学会員を中心に20人で構成,大学などの研究者,企業の産業医,中小零細企業労働者の健診や健康管理に従事する勤務医などで,労働組合機関の産業医も1名加わった.
参考文献
1) 日本産業衛生学会循環器疾患の作業関連要因検討委員会報告:職場の循環器疾患とその対策(1998年度)の掲載について.産衛誌41:A9-A14,1999
2) 田端紘子:トヨタ過労死内野事件.法学館憲法研究所ホームページ,2008年2月11日
3) 日本産業衛生学会循環器疾患の作業関連要因検討委員会報告.産衛誌38:A153-A180,1996
4) 厚生労働省労働基準局労働条件確保対策室:「過重労働・賃金不払い残業解消キャンペーン月間」について.厚生労働省ホームページ,2007年10月26日
5) 上畑鉄之丞,天笠崇:過労自殺事例からみた自殺要因にかかわる研究.社会医学研究24:1-10,2006
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