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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻6号

2010年06月発行

文献概要

活動レポート

携帯電話のメール機能を利用した身体活動量評価支援ツールの開発

著者: 久保田晃生12 竹内亮3 永田順子3 石塚貴美枝3

所属機関: 1東海大学 2元静岡県総合健康センター 3静岡県総合健康センター

ページ範囲:P.531 - P.535

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緒言

 2006年7月に,厚生労働省は健康づくりのための身体活動量・運動量,さらに体力を定めた健康づくりのための運動基準2006―身体活動・運動・体力―(以下,運動基準)1)と健康づくりの運動指針2006―生活習慣予防のために―(エクササイズガイド2006)(以下,エクササイズガイド)2)を発表した.この運動基準では,身体活動量,運動量,体力と生活習慣病発生に関するシステマティックレビューを行った研究成果3)から,国民の健康づくりのための運動基準が示されている.

 一方,エクササイズガイドは,運動基準に基づき,安全で有効な運動を広く国民に普及するための具体的な実践方法を示している.また,エクササイズガイドでは,健康づくりのために必要な身体活動量を,日本独自の単位である身体活動の強度(Mets)に身体活動の実施時間(時)を掛けたエクササイズ(Ex=Mets×時)で示している点に大きな特徴がある.

参考文献

1) 運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動基準2006―身体活動・運動・体力―報告書,2006
2) 運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動指針2006~生活習慣予防のために〈エクササイズガイド2006〉,2006
3) 田畑泉:平成18年度 厚生労働科学研究費補助金 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業「健康づくりのための運動指針」に関する研究―身体活動量増加による生活習慣病の一次予防効果―(主任研究者:田畑泉),2007
4) 久保田晃生,鈴木輝康:インターネットによる運動習慣定着支援プログラム(i-exer:アイエクサ)の開発および有効性について.体育の科学53(7):543-557, 2003
5) 久保田晃生,藤田信:携帯電話によるウォーキング促進プログラムの開発.体育の科学55(5):405-409, 2005
6) 総務省:通信利用動向調査 平成20年度調査,2009
7) 吉武裕:身体活動量のゴールデンスタンダード―二重標識水法から歩数計まで.運動疫学研究3:18-28, 2000
8) 久保田晃生,永田順子,杉山真澄,石塚貴美枝:一次元加速度計と身体活動量評価のためのチェックシートから算出された身体活動量.体育の科学58(11):815-819, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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