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文献概要
連載 人を癒す自然との絆・12
緑の力を生かした人と地域再生の試み
著者: 大塚敦子
所属機関:
ページ範囲:P.592 - P.593
文献購入ページに移動サンフランシスコ郡刑務所の中にオフィスと畑を持つガーデン・プロジェクトは,1984年に刑務所の園芸プログラムとして始まり,1992年には独立したNPOになった.創始者は刑務所のカウンセラーだったキャサリン・スニードという女性.自分がカウンセリングをとおして関わった人たちの多くが,またすぐに再犯で戻ってくるのを見るうち,再犯防止にはその人の生き方を変えるための包括的なサポートシステムが必要であることを痛感するようになった.そこで,薬物依存の受刑者たちとともに刑務所内に畑をつくって,オーガニックの野菜づくりを始めたのである.オーガニック農業が薬物依存の人たちにとって解放のメタファーとなることは,前号で書いたとおりだ.
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