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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻7号

2010年07月発行

文献概要

連載 働く人と健康・19―診療所医師の立場から・1

「外国人労働者」とは誰か?

著者: 沢田貴志1

所属機関: 1港町診療所

ページ範囲:P.599 - P.602

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はじめに

 私が勤務している港町診療所は,横浜の港で働く人々の健康問題に対応できる医療機関をめざして,1979年に開設された.以来,労働災害や職業病への対応に力を入れてきたが,1990年代からは外国人が多数訪れる診療所としてより知られるようになってしまった.これは,高度成長期に多数雇用されていた外国人労働者が,労働災害に被災し当診療所を訪れることが相次いだことを機会に,健康保険のない外国人も積極的に治療を行うように取り組み始めたためである.この結果,これまでに1万人以上の外国人を診療することとなった.

 日本で働く様々な外国人労働者の診療にあたってきた立場から,外国人労働者の健康問題について,本稿から3回にわたって話題提供したい.

参考文献

1) 厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課:我が国で就労する外国人労働者数の推移 www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/dl/h0530-1g.pdf
2) 法務省入国管理局 www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/press_100309-3.html
3) 第155回国会厚生労働委員会第7号,平成14年11月15日
4) 国際連合報センタープレスリリース10-019-J 2010年3月31日 unic.or.jp/unic/press_release/1548
5) 斎藤百合子:人身売買被害者とは誰か www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/pdf/review_2006-06.pdf
6) Office to Monitor and Combat Trafficking in Persons, U.S. Department of State:Trafficking in Persons Report. June 14, 2004
7) 沢田貴志:在日外国人の結核・HIV対策の鍵を握るのは,ケア・サポートの充実.保健師ジャーナル62(12):1000-1003,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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