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特集 検証「パンデミックインフルエンザ2009」 パンデミック(H1N1)2009~対策現場からの検証
③新型インフルエンザの医療体制に関する課題と今後のあり方―医療現場の立場から
著者: 林三千雄1
所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
ページ範囲:P.667 - P.670
文献購入ページに移動神戸では2009年5月に国内初の新型インフルエンザ国内発生例,およびそれに端を発した地域内流行を経験した.発熱外来の実施は2003年のSARS以来となったが,SARS疑い例では国内での感染者はなかったために,発熱外来の本格的な運用は今回が初めてとなった.
日本の多くの地域で2009年10~11月に第一波を受けた経験を持っている.第一波では既にある程度の新型インフルエンザの知識の集積があり,封じ込めの必要性も認められない.神戸が経験した前駆波では全国が注目し,感染拡大防止に重点を置く国内発生初期の医療体制とは別々に論じられる必要がある.本格的な国内発生初期を経験したのは兵庫県と大阪府であり,本稿では国内発生初期の医療体制を中心に述べる.
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