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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生74巻8号

2010年08月発行

文献概要

連載 働く人と健康・20―診療所医師の立場から・2

外国人労働者の健康問題

著者: 沢田貴志1

所属機関: 1港町診療所

ページ範囲:P.697 - P.700

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 私が診療している港町診療所には,1991年以来1万人以上の外国人が診療に訪れており,その多くがアジアやラテンアメリカ出身のニューカマー外国人である.19年間の診療の中で,多数の労働災害・結核感染症・精神科疾患などの患者と接することになり,公衆衛生の課題として考える必要性を感じてきた.前号では,外国人労働者の中にどのような人々が含まれるのかを概説したが,今回はこれらの疾患が外国人に多い背景と,望まれる対策について話題提供をしたい.

参考文献

1) 全国労働安全衛生センター連絡会議:外国人労働者の労災白書,1992
2) 法政大学大原社会問題研究所:日本労働年鑑第64週 特集/日本における外国人労働者の現状 第3章,1994
3) 厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課:我が国で就労する外国人労働者数の推移 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/dl/h0530-1g.pdf
4) 厚生労働省労働基準局:不法就労外国人に対する労災補償状況について.2006年3月29日
5) 結核予防会:在日外国人結核実態調査,1993
6) 山村淳平:超過滞在外国人における結核症例の検討.結核77:671-678,2002
7) 結核予防会:結核の統計2009
8) 浦野真紀子:外国人の結核~外国人結核患者に対する東京都の取り組み~治療・服薬支援員派遣制度の導入.保健師看護師の結核展望45:28-35,2008
9) 厚生労働省エイズ動向委員会 http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html
10) 沢田貴志,岩木エリーザ,他:第20回エイズ学会シンポジウム「転換期を迎えた在日外国人医療~治療アクセスを進める世界情勢の中で今求められること」.日本エイズ学会誌9:109-111,2007
11) 沢田貴志:在日外国人のアルコール関連問題への支援~外国人の医療の向上のための神奈川での取組みの例.日本アルコール関連問題学会雑誌10:37-39,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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