文献詳細
特集 ヒトと家畜・ペット・野生動物の感染症―口蹄疫から学ぶ
ペット(イヌ・ネコ)と動物由来感染症
文献概要
病原体
カプノサイトファーガ属菌は糸状のグラム陰性桿菌であり,二酸化炭素要求性および寒天培地上での滑走能を有し,栄養要求性が厳しく成育が遅いことが特徴である1).現在8種が知られており,そのうち6種はヒトの口腔内常在菌で,それ以外の2種,Capnocytophaga canimorsus ,C . cynodegmi がイヌ・ネコの口腔内常在菌である.どちらもヒトに対して病原性を有するが,ヒトの重症例のほとんどはC . canimorsus 感染によるものである.国内の調査ではイヌの74%,ネコの57%がC . canimorsus を保有していた2).
カプノサイトファーガ属菌は糸状のグラム陰性桿菌であり,二酸化炭素要求性および寒天培地上での滑走能を有し,栄養要求性が厳しく成育が遅いことが特徴である1).現在8種が知られており,そのうち6種はヒトの口腔内常在菌で,それ以外の2種,
参考文献
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