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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生75巻1号

2011年01月発行

文献概要

特集 ヒトと家畜・ペット・野生動物の感染症―口蹄疫から学ぶ 野生動物と動物由来感染症

①つつが虫病と日本紅斑熱

著者: 馬原文彦1 藤田博己2

所属機関: 1馬原医院 2大原研究所

ページ範囲:P.31 - P.35

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はじめに

 わが国に存在するリケッチア感染症としてはつつが虫病と日本紅斑熱が主となる.本稿では再興感染症としてのつつが虫病,新興感染症としての日本紅斑熱について詳述した.2007年の感染症法改正では,新たにロッキー山紅斑熱が第4類届出感染症とされた.人と物が大量に移動する時代にあって,日本国内のみでなく,グローバルな視点からのリケッチア感染症を視野に,節足動物を介する動物由来感染症としての認識も必要である.

参考文献

1) 馬原文彦,他:わが国初の紅斑熱リケッチア感染症.感染症学雑誌59:1165-1172, 1985
2) Mahara F:Synopses, Japanese spotted fever;Report of 31 cases and review of the literature Emerg. Infect Dis 3:105-111, 1997
3) 馬原文彦:リケッチア感染症.最新医学63:192-214, 2008
comb. Nov Int J syst Bacteriol 45:589-591, 1995
sp. nov., the etiological agent of spotted fever group rickettsiosis in Japan. Int J Syst Bacteriol 42:303-305, 1992
6) 藤田博己,他:マダニ類から検出されるリケッチアの多様性.SADI組織委員会(編):ダニと新興再興感染症,pp129-139,全国農村教育協会,2007
7) 堤寛,他:日本紅斑熱の早期診断;皮膚生検を利用した免疫染色の実用性.病原微生物検出情報27(2):38-40, 2006
8) Mahara F:Rickettsioses in Japan and the far east. Ann N Y Acad Sci 1078:60-73, 2006
9) 馬原文彦:リケッチア感染症(ツツガムシ病,日本紅斑熱).山口徹,他(編):今日の治療指針2008年版,pp146-147,医学書院,2008
10) 馬原文彦:日本紅斑熱の臨床と疫学.獣医畜産新報JVM 60(5):365-368, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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