文献詳細
連載 お国自慢─地方衛生研究所シリーズ・10
文献概要
大麻は,麻繊維の原料として栃木県内で古くから栽培されてきた植物であるが,昭和40年代以降マリファナ等の原料として注目を集め,栽培農家では盗難などの問題に悩まされていた.
この問題を解決するため,栃木県衛生研究所(現栃木県保健環境センター)と栃木県農業試験場が協力して研究開発したのが,無毒大麻「とちぎしろ」である.
本稿では,この「とちぎしろ」の開発と,当研究所の関わりについてご紹介したい.
この問題を解決するため,栃木県衛生研究所(現栃木県保健環境センター)と栃木県農業試験場が協力して研究開発したのが,無毒大麻「とちぎしろ」である.
本稿では,この「とちぎしろ」の開発と,当研究所の関わりについてご紹介したい.
参考文献
1) 世取山守,他:Cannabidiolic Acid(CBDA)種アサとTetrahydrocannabinolic Acid(THCA)種アサの交配種のカンナビノイドについて.衛生化学25(3):166-168, 1979
2) 世取山守:アサ葉中のTetrahydrocannabinolic Acid(THCA)含量の貯蔵または放置中の減少について.衛生化学26(1):50-53, 1980
3) 世取山守,他:アサの品種改良に関する研究 高速液体クロマトグラフィーによるカンナビノイドの検討.薬学雑誌100(6):611-614, 1980
4) 世取山守,他:大麻の鑑別―高性能逆相薄層クロマトグラフィーによるカンナビノイドの検出とその現場試験への応用.衛生化学34(3):237-240, 1988
5) 高島大典:無毒アサ「とちぎしろ」の育成について.栃木農試研報28:47-54, 1982
掲載誌情報