文献詳細
文献概要
沈思黙考
精神医療の変遷
著者: 林謙治1
所属機関: 1国立保健医療科学院
ページ範囲:P.750 - P.750
文献購入ページに移動近代医療は,主観的な訴えに結びつく客観的臨床所見を含む生物的・生化学的根拠を求めて進歩してきた.主観的な訴えは測定が難しいため,現代では生物的・生化学的根拠にますます依存するようになり,パソコン場面ばかりに向かう医師の姿が目立つようなった.しかしながら,生化学的測定値にしても,正常と異常の間のカットオフ・ポイントを決めるのはやはり簡単ではない.メタボ検診に見るように,HbA1Cのカットオフ・ポイントの設定によっては,要指導の対象者が大幅に違ってくる.
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