icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生75巻12号

2011年12月発行

文献概要

特集 広域・複合災害に備える―自治体の公衆衛生活動

被災地の医療支援と医療復興の課題

著者: 尾身茂1

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学

ページ範囲:P.921 - P.924

文献購入ページに移動
はじめに

 東日本大震災では,被災地の住民,市町村の職員,医療関係者,ボランティアなど多くの人の復旧・復興への献身を通し,日本人の持つ“忍耐強さ”,“公共心”などが再確認された.

 しかし今回の震災を通して,医療供給体制や地域の関係性の脆弱性など,普段から存在していた課題がより顕在化したことも事実である.

 筆者は,地域医療の向上を使命とする医科大学の教員として,わが国の地域医療の現場と接する機会が多い.さらに今回の震災では,卒業生を含めた大学関係者による被災地支援プログラムに直接関与した.こうした経験を基に,震災後の医療のあるべき姿,地域再生について私見を述べてみたい.

参考文献

1) 阿波谷敏英:東日本大震災と地域医療.地域医療49(1):42-43,全国公民健康保険診療施設協議会,2011
2) 池田康夫:新たな専門医制度の確立に向けて.日本医事新報4553:42-43,2011
3) NEWS/池上氏が保険者の統合再編を提言―ランセット日本特集記念シンポ.日本医事新報4559:14-15,2011
4) 中村桂子:「災害支援パブリックヘルスフォーラム」仙台フォーラムの開催と今後の活動.公衆衛生75(10):789-791,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら