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文献概要
連載 世界の健康被害・4
雪のサラエボ
著者: 鎌仲ひとみ12
所属機関: 1多摩美術大学 2国際基督教大学
ページ範囲:P.344 - P.345
文献購入ページに移動「劣化ウラン弾」という兵器が使われたイラクに行ってからというもの,私の中のスイッチが入ってしまった.目に見えないはずの放射能汚染を“可視化したい”と思うようになった.
実際,筆者らの作品映画「ヒバクシャ―世界の終わりに」を観た人々は,「放射能が見えたような気がした」と感想を語ってくれた.それまで見えなかったものを見えるようにする魔法は,知識だと思う.それも単なる知識ではなく,リアリティを伴った気づきが,見えないものの存在に目を開かせてくれる.
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