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回復期リハビリテーション病棟における地域連携カンファレンスの取り組みとその評価
著者: 手塚康貴1 塩谷求美1 徳永奈穂子1 福井祥二1 中村元紀1 栢瀬大輔1 松本直子1 本田優子2 山本郁子3 西原大吾4 河合英行5
所属機関: 1府中病院リハビリテーション科 2府中病院医療福祉相談室 3府中病院看護部 4ニチイケアセンター和泉府中 5ビオラ和泉地域包括支援センター
ページ範囲:P.346 - P.349
文献購入ページに移動大阪府では,平成19(2007)年から2か年にわたる地域包括ケア体制整備推進事業を立ち上げ,大阪南部の泉州二次医療圏に属する和泉市は,この事業のモデル地区として指定を受けた.
和泉市では,地域の第一課題を医療現場と介護現場の連携ととらえ,「和泉・医療と介護の連携2ヵ年プロジェクト」としてモデル事業に取り組むこととした.具体的には,入退院時の連携システム構築,病院から在宅への一貫したリハビリテーションの実施や連携ツールの開発,専門用語の相互理解,さらに在宅での服薬支援や歯科口腔領域も含めた6つの課題に対して各々ワーキンググループを立ち上げた1,2).当院回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)では従来の退院前カンファレンスなどを「地域連携カンファレンス」と呼称して,実践症例を通して医療と介護の連携を課題とするモデル事業に関わり,事業終了後もその定着化を目指して継続的に取り組んでいる.今回,これまでの地域連携カンファレンスの実施実績や参加者へのアンケート結果を踏まえ,医療と介護の連携における実践的手段としての地域連携カンファレンスの有用性を評価した.
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