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文献概要
沈思黙考
命の大切さを思う
著者: 林謙治1
所属機関: 1国立保健医療科学院
ページ範囲:P.547 - P.547
文献購入ページに移動阪神・淡路大震災以降,災害時の入院患者救助についていろいろ検討されてきたが,当国立保健医療科学院では2年前から,特殊な治療を必要とする難病患者に焦点を当てて調査を行ってきた.このなかで気づいたことは,阪神・淡路大震災当時と違って難病患者であっても,かつて特殊な治療技術の多くは,最近在宅でも可能になったということである.つまり脳卒中そのほか一般的な疾患も含めて,近年在宅医療の技術的な進歩および推進により,災害時に救助対象となる病弱者は,過去に比べ地域により多く居住するようになったという事実に注目する必要があることを申し上げたい.
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