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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生75巻9号

2011年09月発行

文献概要

特集 分権型社会における公衆衛生の課題―現場知と専門知の保証

分権型社会における自治体の公衆衛生活動の可能性と課題

著者: 藤岡正信12

所属機関: 1豊橋市健康部 2豊橋市保健所

ページ範囲:P.686 - P.689

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はじめに

 本題に入る前に,公衆衛生活動について考えてみたい.公衆衛生活動を要約すると「地域の住民に対し,病気の予防や健康増進を図るために,組織された社会によって行われる実践」といった意味になる.実践のためには,対象となる地域の健康問題を探り,他の地域との比較からスタートする.特定の健康問題があれば原因を究明し,対策を立てて実行することになるし,良好な状況であれば,維持するための方策を考える.

 地方分権の理念も地域との密着であるので,健康問題を捉えた公衆衛生活動はこの点では確かに一致する.しかし,そこには予算の裏付があるかという問題が内在している.また,わが国の健康問題は,地域によって極端な差があるとは考えにくいので,よりレベルの高い保健サービスを提供することを含めて述べたい.

参考文献

1) 重松峻夫:地域保健改革,地方分権と保健所.日本公衛誌43(8):591-593,1996
2) 佐甲隆:地方分権と保健所.公衆衛生67(5):346-349,2003
3) 大木幸子:地方分権時代の公衆衛生活動.公衆衛生研究50(1):7-8,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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