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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻1号

2012年01月発行

文献概要

特集 生食のリスク

生野菜と寄生虫症

著者: 宇賀昭二1

所属機関: 1神戸大学大学院保健学研究科寄生虫学研究室

ページ範囲:P.47 - P.49

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はじめに

 寄生虫は複雑な生活史を有しているが,その約70%は経口感染する.これら経口感染する寄生虫のうち,原虫類は宿主から排泄されたシストやオーシスト注1)が水や土壌中で成熟した後,直接感染する場合が多い.一方,蠕虫類は虫卵が体外で成熟して感染する場合に加えて,中間宿主や保虫宿主を介して感染する場合が多い.

 ヒトが生野菜を介して感染するケースでは,シスト(オーシスト)や虫卵などが外界で発育して感染する,いわゆる土壌媒介性の感染経路を有する寄生虫が中心となるが,それ以外にも中間宿主が野菜などに紛れ込んでいて感染する場合や,被囊したメタセルカリア注2)が水草などに付着し感染する場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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