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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻1号

2012年01月発行

文献概要

視点

結核分子疫学体制の今―克服すべき課題と展望について

著者: 和田崇之1

所属機関: 1大阪市立環境科学研究所調査研究課微生物保健グループ

ページ範囲:P.2 - P.3

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 結核菌の遺伝子型別(菌株ごとに存在する遺伝子レベルでの個性のこと.菌株間の相似性や異同判定に役立つ)は,ヒト-ヒト間の伝搬経路を詳細に分析する上で,示唆に富んだ情報を提供しうる.結核の伝搬経路における唯一の手がかりであった聞き取り調査(実地疫学)に加え,菌株からの遺伝情報を比較,検討することによって「第二の手がかり」を見出すことができる(分子疫学).2011年5月に一部改正された「結核に関する特定感染症予防指針」(厚労省)には,分子疫学的サーベイランスの構築や研究推進の必要性が明記され,各自治体,地方衛生研究所(以下,地衛研)を中心に,普及展開の機運が高まっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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