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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻10号

2012年10月発行

文献概要

特集 糖尿病の今

糖尿病患者の療養指導

著者: 市來祐里恵1

所属機関: 1朝日生命成人病研究所附属医院診療部看護科

ページ範囲:P.791 - P.795

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はじめに

 糖尿病治療の目標は,「糖尿病細小血管合併症(網膜症,腎症,神経障害)および動脈硬化性疾患(冠動脈疾患,脳血管障害,末梢動脈性疾患)の発症・進展を阻止し,健康な人と変わらない日常生活の質(QOL:quality of life)を維持すること,そして,健康な人と変わらない寿命を確保すること」1)である.

 糖尿病は初めて診断された際には症状がないことが多く,放置することで様々な合併症をひき起こす疾患である.長い療養生活においては,無症状な初期から,合併症の発症・進展などによりQOLを著しく損なったり,生命にかかわるような重篤な症状を呈する時期まで,様々な局面を迎える.したがって,糖尿病患者への療養指導では,合併症の発症・進展を可能な限り防止できるよう,そして,その人らしく健やかに生活できるように支援していくことが必要である.

 本稿では,合併症発症・進展予防のための療養指導に焦点を置き,そのポイントについて述べる.

参考文献

1) 日本糖尿病学会(編):糖尿病治療ガイド.p24,文光堂,2012
2) 日本糖尿病療養指導士認定機構(編):日本糖尿病療養指導士受験ガイドブック2009.p75,メディカルレビュー社,2009
3) 日本糖尿病教育・看護学会(編):糖尿病看護フットケア技術 第2版.p22,日本看護協会出版会,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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