icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻10号

2012年10月発行

文献概要

連載 災害を支える公衆衛生ネットワーク~東日本大震災からの復旧,復興に学ぶ・7

長期派遣総括保健師の役割

著者: 佐々木亮平1 岩室紳也2 日髙橘子3

所属機関: 1日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科 2公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター 3名古屋市緑保健所保健予防課

ページ範囲:P.805 - P.809

文献購入ページに移動
長期派遣の必然性

 1.被災地の長期派遣に対するニーズ

 佐々木が被災5日目に現地に入った時点で,マンパワーを失った陸前高田市がこれから直面する課題は既に明白であった(表1)1).そのため,地元保健所も含め,他の自治体から,長期(年単位)かつ現地のニーズに合わせて伴走しながら統括・調整の役割を担える保健師の派遣を求めざるを得ないと考えていた(表2)(ただし,当時の現地には表2のような形に思いをまとめる余裕はなかったため,佐々木が代弁する形で作成し,名古屋市側に提示した).

参考文献

1) 佐々木亮平:東日本大震災が警鐘する地域保健活動のこれから~岩手県陸前高田市での活動から見えてきた津波災害への対応.月刊「地域保健」42(5):72-79, 2011
2) 佐々木亮平,岩室紳也:健康・生活調査(全戸訪問調査).公衆衛生76(8):640-644, 2012
3) 佐々木亮平,岩室紳也:被災地の復旧,復興に不可欠な公衆衛生機能とは.公衆衛生76(5):397-401, 2012
4) ピーター・F・ドラッカー:マネジメント.ダイヤモンド社,2001
5) http://www.koshu-eisei.net/saigai/rikuzentakata.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら