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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻11号

2012年11月発行

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あとがき・次号予告 フリーアクセス

著者: 阿彦忠之

ページ範囲:P.922 - P.922

文献概要

 わが国における疾病のスクリーニングの先駆けは,結核の集団検診でした.対象者の設定から検査(胸部X線等)の精度管理,および事後管理に至るまで体系化された検診は,とても大きな成果をあげました.この成功体験の影響は大きく,結核検診を雛形にしたスクリーニング手法が,がんや循環器疾患などの非感染性疾患対策にも次々導入され,適用範囲が拡大しました.

 しかし,本号で祖父江先生と大島先生がご指摘のように,疾患によってはスクリーニングの有効性や効果などが証明されていない段階で広く検診(健診)が実施され,混乱を招いたものも少なくありません.メタボに着目した特定健診も,その一例と言えそうです.混乱の原因は,どこにあるのでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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