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特集 原子力災害と公衆衛生
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ページ範囲:P.927 - P.927
文献購入ページに移動わが国の原子力災害に対する備えは,死者も出た茨城県東海村の核燃料加工施設での臨界事故(1999年)が起点となっています.その後,原子力災害に備えて原子力災害特別措置法が制定され,オフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)が設置され,住民の避難のためにスピーディシステム(放射能影響予測ネットワークシステム)の整備がなされてきました.そのような体制が出来ていたにもかかわらず,現実に原発事故が起こってみると,準備されてきた原子力災害に対する備えは役に立たず,絵に描いた餅に過ぎなかったことが明らかになりました.
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