icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻12号

2012年12月発行

列島情報

高齢化の進展への対応

著者: 日置敦巳1

所属機関: 1岐阜県健康福祉部

ページ範囲:P.965 - P.965

文献概要

 著しい高齢化の進展に向け,医療分野においては在宅医療体制の整備が誘導されている.この中では,在宅での看取りを増やすことが課題の一つである.県内での最近の死亡場所を見ると,病院での死亡が約3/4を占めており,自宅での死亡数は2010年以降微増しているものの,その割合としては13%台で横ばい状態である.老人ホームでの死亡割合は徐々に上昇して4%を超えたが,平均在所期間が著しく長いことから,今後大幅な上昇は期待できない.

 国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口(平成24年1月,出生中位・死亡中位仮定による推計結果)によると,全国の死亡者数は2010年の約120万人に対し,2025年154万人(1.28倍),2030年161万人(1.35倍)となり,2039年にピークの167万人(1.39倍)に達するとされている.これは今後,平均余命が伸びると仮定した場合であり,2008~2010年と同様の死亡率であれば,2025年181万人(1.52倍),2030年198万人(1.66倍)となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら