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文献概要
予防と臨床のはざまで
第71回日本公衆衛生学会シンポジウム
著者: 福田洋1
所属機関: 1順天堂大学医学部総合診療科
ページ範囲:P.1006 - P.1006
文献購入ページに移動まず最初に,大井田隆教授(日本大学医学部社会医学系公衆衛生学分野・日本公衆衛生学会理事長)からは,「特定健診・特定保健指導の検討事項と今後の課題」と題して,日本公衆衛生学会として厚生労働省へ提出された要望書の内容とそのバックグラウンドとなる考え方やエビデンスについて解説がありました.特に,腹囲が基準以下でも循環器疾患の危険因子が重複する対象に対する介入の重要性が改めて示されました.この一部は,第2期の制度改正にも非肥満への対応として取り入れられています.そして興味深かったのは「メタボリックシンドローム」という言葉の認知が,国民の8割以上で,これは「生活習慣病」の内容を知っている6割,「健康日本21」の内容を知っている4%を大きく超えており,ポピュレーションアプローチとしての効果を感じさせるものでした
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