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特集 アルコール関連問題
わが国のアルコール関連問題の現状と今後の対策
著者: 中山秀紀1 樋口進1
所属機関: 1久里浜アルコール症センター
ページ範囲:P.183 - P.186
文献購入ページに移動古代より世界中で酒はたしなまれているが,同時に種々の酒害にも悩まされ続け,それに対して様々な政策がとられてきた.しかし2004年現在においてもなお,世界全体でアルコールの有害な使用によって毎年250万人が死亡し,これは総死亡のうち3.8%を占め,疾病全体の負担のうち4.5%を占めるとされている.アルコールは健康を害する第3の主要な危険因子であるとされているが,予防可能な因子でもある1).
本稿では,世界や日本全体のアルコール消費量,飲酒傾向,問題飲酒,WHO(世界保健機関)の世界戦略や,健康日本21のアルコール対策などを中心に述べる.
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