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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻3号

2012年03月発行

文献概要

特集 アルコール関連問題

わが国のアルコール関連問題の現状と今後の対策

著者: 中山秀紀1 樋口進1

所属機関: 1久里浜アルコール症センター

ページ範囲:P.183 - P.186

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はじめに

 古代より世界中で酒はたしなまれているが,同時に種々の酒害にも悩まされ続け,それに対して様々な政策がとられてきた.しかし2004年現在においてもなお,世界全体でアルコールの有害な使用によって毎年250万人が死亡し,これは総死亡のうち3.8%を占め,疾病全体の負担のうち4.5%を占めるとされている.アルコールは健康を害する第3の主要な危険因子であるとされているが,予防可能な因子でもある1)

 本稿では,世界や日本全体のアルコール消費量,飲酒傾向,問題飲酒,WHO(世界保健機関)の世界戦略や,健康日本21のアルコール対策などを中心に述べる.

参考文献

1) World Health Organization:Global strategy to reduce the harmful use of alcohol, 2010
2) World Health Organization:Global status report on alcohol and health, 2011
3) 石井裕正,他:わが国における飲酒の実態ならびに飲酒に関連する生活習慣病,公衆衛生上の諸問題とその対策に関する総合的研究.平成21年度総括報告書,2009
4) 国税庁ホームページ:酒税.お酒に関する情報,酒税課税関係統計資料 http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/tokei/mokuji.htm, Accessed 2012.1.12
5) 樋口進,他:成人の飲酒実態と関連問題の予防に関する研究.平成15年度報告書,2004
6) 尾崎米厚:アルコール関連障害の動向.医学のあゆみ233(12):1119-1125,2010
7) 藤田悟郎:警察の飲酒運転対策と関連機関との連携.日本アルコール関連問題学会雑誌12:15-18, 2010
8) 厚生労働省ホームページ:報道・広報.報道発表資料,2011年10月,「健康日本21」最終評価の公表 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001r5gc-att/2r9852000001r5np.pdf. Accessed 2012.1.12

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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