icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生76巻4号

2012年04月発行

文献概要

列島情報

インフルエンザの流行

著者: 日置敦巳1

所属機関: 1岐阜県健康福祉部

ページ範囲:P.308 - P.308

文献購入ページに移動
 2011/2012シーズンは,岐阜県内でもインフルエンザ(A香港型)が大流行となった.感染症発生動向調査週報では,第3週(1月16~22日)および第4週に定点あたり患者数がほぼ50でピークに達した.

 岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス(http://infect.gifu.med.or.jp/influ/influcondition)によると,12月中旬に15歳未満を主とした医療機関受診が目立つようになり,次いで12月末から1月中旬までは15歳以上の割合が6~7割と高くなった.3学期が始まった頃からは,15歳未満の割合が再び高くなって5~6割を占めるようになり,1月下旬にピークを迎えた.学級・学年・学校閉鎖の数も3日ほど遅れてピークを迎えた.学校現場からの声の中には,「迅速検査で陰性であったため,登校した児童から広がった感じがする」,「抗インフルエンザ薬で早期に治癒して登校した児童から広がった感じがする」,「欠席する前にすでに他の児童に感染させていた感じがする」といったものがあった.また,保育所においては,「保育所における感染症対策ガイドライン」における「解熱した後,3日を経過するまでは,登園を避けるよう保護者に依頼」することが保育士等に十分周知されておらず,非発症児の保護者から感染のおそれに関する苦情もあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら