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沈思黙考
「特定健診・保健指導のあり方検討会」にて
著者: 林謙治1
所属機関: 1国立保健医療科学院
ページ範囲:P.461 - P.461
文献購入ページに移動大きな論点の1つは従前同様,腹囲測定を健診のEntry Pointにするかどうかである.多くの臨床家はメタボ症候群を発見することが目的であるので,従前通りでよいとの意見であった.それに対して,肥満者より少数かもしれないが痩せた人でもメタボ症候群が発見されるので,腹囲測定もしくはBMIを健診のEntry Pointとした場合,このグループは最初から健診対象とならず,まして保健指導の対象となることもないという反論である.ここで問題となるのは,痩せた人のメタボ症候群になるリスクはなにか判然としないところがある.喫煙や高血圧という説もあるようであるが,高血圧はそもそもメタボ症候群の症状の1つである.生活習慣に関連しない遺伝素因によるメタボ症候群の発現があるかもしれない.
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