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特集 在宅医療・地域包括ケア
「まちづくり」の視点から見た地域包括ケア
著者: 辻哲夫1
所属機関: 1東京大学高齢社会総合研究機構
ページ範囲:P.518 - P.522
文献購入ページに移動日本においては,今後20年で,高齢化の正念場を迎える.後期高齢者が2005年から2030年に向けて1,100万人から2,200万人に倍増し,しかもそれが大都市部を中心に進行する.史上未曽有の経験が始まっている.
地価の高い大都市部においては,限られた期間での土地の確保が難しく,入所施設中心の従来型の政策での対応は困難と見込まれる.また,現在の日本人の病院死亡率は80%程度となっているが,大都市部の病床では今後の入院需要すべてを賄うことは困難であり,高度急性期の医療を担当する病院が機能不全に陥ったり,孤独死が激増するといった事態が危惧される.
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